『鉄腕アトム』や『ブラック・ジャック』など、数々の作品を世に送り出した漫画家・手塚治虫先生。
拠点としていた高田馬場は、手塚先生の創作の場であると同時に、日常のひとときを過ごす大切な街でもあったそうです。
そんな手塚先生が、当時よくご注文いただいていたのが、私たち「一番飯店」の料理でした。
とくに好んで召し上がっていたのが、今では看板メニューになっている「特製上海焼きそば」。
当時の焼きそばに対して「麺をしっかり焼いて、八宝菜をかけてほしい」とご要望いただいたことがきっかけで、この料理が生まれました。
エビやイカ、鶏肉、キノコなど、先生ご指定の具材をふんだんに使用し、香ばしく炒めた麺に醤油ベースの餡が絡む一品は、今も変わらない味で提供しています。
「一番飯店」は、ただ単なる飲食店としてだけではなく、地域社会とのつながりも大切にしています。
地元の地域通貨「アトム通貨」の加盟店として、子ども食堂へのお米の寄付など、地域への恩返しとしてできることを続けています。
また「一番飯店」は、“町の中華”として、親子三代にわたって味を守り続けています。
1952年、初代・山本健二が白金台で創業し、1954年に高田馬場へ移転しました。
現在は、2代目・義家と3代目・隆正が厨房に立ち、素材の選定から調味料の配合まで、創業時の味をできるだけ忠実に守りながら、毎日料理を作っています。
変わらぬ味、変わらぬ想い。
「一番飯店」は、これからも高田馬場の街とともに歩み続けます。